オペにはさまざまな種類や術式があり、それぞれ使用する器械や器具なども異なります。オペ室に勤務する看護師は、これらの器械や器具の用途と名前をしっかり把握しておく必要があるでしょう。何種類もある器械や器具を覚えるのは大変ですが、これらの知識はとても重要です。
当然ですが、オペは滞りなくスムーズに進んでいくことが望まれます。執刀医に器械や器具を渡す器械出しの看護師は、いかにスムーズに渡せるかが肝心です。執刀医のペースに合わせ、指示される前に器械を安全に渡すことが求められるでしょう。オペに長い時間をかけないように、器械出しはもたつかず機敏に業務を遂行しなければいけません。オペ中の患者さんの負担をできるだけ軽くするため、スピーディーさを意識しましょう。
オペのメジャーな器械として、まず挙げられるのがメスです。メスは切開するための器械で、先が尖ったものやカーブになったものがあります。高周波電流を用いて使用する電気メスもあります。また、鑷子は組織やガーゼなどの衛生材料を摘んで持つ器械で、こちらも先が曲がったものや真っすぐなものがあるのが特徴です。
そして、はさみの剪刀もメジャーな器械でしょう。剪刀は組織を切断したり糸を切ったりするもので、用途によってさまざまな種類のものを使い分けます。こうした多くの器械や器具の知識をしっかり身につけてこそ、オペのサポートを的確に行えるオペ室看護師として活躍できるのです。